ブログ powered by TypePad

わたしを通り過ぎた本たち

  • ブクログ
  • アマゾンリンク

fogma booth

  • fogma booth

2010年4月 8日 (木)

No Error In My Memory

都合がいいって言われても、そうでもしてないとやってられなくってよ。
口に出していうことばと自分の中のことばがかみ合わなくなって久しい。
もうそろそろげんかいかもね。

おとといあったことなんて、見たことなんて、きっとまぼろしだ。
そうでないとやりきれない。
そこにはわたしがいるはずだったのに。
つめたいとかさむいとかあったかいとかうつくしいとかみにくいとかぞうおとか
そんなこと持ち合わせないで生きるのって楽なのかな。


いろいろなこと忘れて都合のいいことだけ少しだけ持ちながら息を吸ったり吐いたりしていくのがちょうどいいのかもしれない。


このあいだの春のことなんて、おぼえてないでしょ。
わたしだけ覚えてるんだろうな。ずるい。
らいねんのことなんて、わからないんでしょ。
職場のハードディスク、壊れちゃえばいいのに(笑)
わたしのハードも壊れちゃえばいいのに。こなごなに。

2010年3月24日 (水)

Do Da Dancin'

咳が止まらない。
どうやら先週の寒い夜中に外に呼び出され、花粉症と月例のものが重なって体力が落ちているところに黄砂を吸い込み、喉の炎症の悪化を促したようだ。
おまけに耳栓をして寝る日々が続いたので、喉のリンパが腫れて悪化したらしい。
とにかく喉を使わないようにとの注意があったのだけれど、話さないと商売にならないので本当に困る。
もっと困ったことは、わたしの生活を支配し、貴重な時間を奪おうとする者達だ。

主人公の鯛子は将来を嘱望されたバレリーナの卵だった14歳の時に、自分のせいでお母さんを事故でなくす。
前向きでおっちょこちょいで明るくて下町のアイドルは、その日をさかいに踊ることから逃げてしまう。
それでも、周りのみんなは鯛子を励まし、諭して、鯛子が踊りたいという日を静かに待つ。
10年が過ぎた。鯛子は踊ることに希望を見出せないまま、そして、舞台への未練も立てないままである。
そんなある日、世界のトップダンサーである三上という青年が鯛子に一緒に世界の舞台で踊ろうと誘いをかけてきた。三上は今まで踊ってきたパートナーとタイプの違う鯛子に急速に魅かれていく。そして、鯛子もまた三上に引かれて世界を目指すことを決意する。
同期でローザンヌを目指し、見事にトッププリマの仲間入りを果たしたプリマ中のプリマ倉田真理は、パートナーである三上が鯛子に魅かれていくのがおもしろくない。そんな中、彼女は三上との公演途中に靭帯を切るという致命的なケガを負う。三上がパートナーの調子を気づかずに無理を強いてしまっていたのだ。

というのがおおまかなあらすじ。
これ以上書くと19日に発売されたコミックスのネタばれになる。まとめ読みしたい方もいらっしゃるので、ここから先はちょっとないしょだ。

この主人公の鯛子に、わたしは違和感をおぼえる。
槇村さとる作品の主人公たちの特徴は
・江戸っ子気質でさっぱりしている
・と見せかけて、実は義理人情に弱く涙もろい
・空気読んでいるようで読まない
・人に甘えるのがうまい
・愛想笑いはピカイチ
・過度のやきもち焼き
・親切が度を過ぎておせっかい
・みんなと群れたがる
・怒られても一晩寝たら次の日は超前向き
・わたしたち、永遠に仲良しだよね~、とか心の底から平気で言える
・ピュア至上主義

であるが、これがOL道、のような「Real Cloth」なら、社会人としてまあ仕方がないよなあと思う。
しかし、ひとつの芸事を極めようとする、それも頂点、プリマを目指しているのにそんな根性でだいじょうぶか、とも
思うし、本当に「いい人」たちに囲まれて育ったのね、としのび笑いのひとつもしてしまう。
この、ゆとりーぬ。
対照的な性格の倉田真理の方がよほど理解できるし、わたしは彼女となら仲良くできるかもしれない。
最新刊の7巻で、真理がパートナーの外国人ダンサーに『僕のほうがよっぽど我慢してるよ!』と言わせているが、おい、外国人ダンサー。
オレはプロフェッショナルだぜ、というのなら信頼は舞台だけでいいじゃないか。
公演前に技術に磨きをかけるため、身体をつくるために自宅に帰りたい、という真理は間違ってるのか?
再起不能とまで言われたケガからたった1年で復帰した真理の焦燥感や不安は、その能天気でチャーミングなキャラクターでカバーできるとでも言いたいのか。なぜプライベートまで踏み込みたがるのか?
真理はその距離のとり方を嫌がってても、ちゃんと舞台上ではラブリーな恋人役を演じてるのに?

確かに、状況的には鯛子の方がいい感じだ。
しかし、それは昨今よく話題にされる新入社員が「勉強会あるんで帰らせてください」と言って先約を入れているのを嘆く上司に似ていないか?鯛子こそ、早く帰って勉強するべきだと思うんだけど。

帰りに寄ったコンビニで「ゆとりーまんを操作する方法」と銘打った雑誌があったので、ぱらぱらとめくってみた。
書かれていることは十数年前のわたしたちの入社の時からほとんど変わっておらず、これだったらわたしのほうがもっとゆとりだったなと思うくらいの内容だ。もちろん、彼らが使う語句などが全体的にゆるくなっているのだということを差し引いても、さして変わらないのではないか。
毎年毎年同じことを書かねばならんのかと思うと、ライターの心中も察してしまう。

プロって何?
頂点って何?
鯛子がつぶやく、「けれども、中心って静かだ」というせりふに示唆されている。
そう、中心は、頂点は静かなのだ。
頂点に立てるのは、たった独り。
風の音だけが聞こえる。
そこに着くまでに仲間はどんどん少なくなっていく。
いつまで続くかわからない独りの時間に耐えられる者だけが見る世界。

鯛子はその静寂を掻き回す。
共有という言葉で束縛し、掻き回した挙句はどんな世界?

真理の見た世界を鯛子がどんな視点で眺めるのだろう。

束縛はたくさんだ。

2009年8月19日 (水)

そんなビリジアンのポロシャツなんて


どこで売ってるんだ?

日本人に原色緑色は似合わないと言うが、パンツが白だったらもしかしたら似合うかも、
とあくまでも前向きの検討案を出してみるも、一刀両断で却下された。

ビリジアン、難しい子!

2009年7月18日 (土)

消えてしまえばいいのに

なんで、そうなんだ。

それはいろいろ迂回したわたしへの戒めと罰なのか。
ほんとに消えてしまえばいいのに。
ほんの一瞬で消えればいいのに。



2009年3月24日 (火)

吐き気がするほど

わたしの価値観への憎悪を直球でぶつけられるという経験したことがないのでとても戸惑っている。
わたしの全部をヒテイされたようでなんだか居心地が悪い。
どんどん冷静になって相手を客観視している自分も結構底意地が悪いと思う。

-ね、わたしの考え、変?
-いや、それは別におかしくはないし、自分もキミと同じような考え方するなあ。
昨日はそのことばで救われて眠れた。

ありがとう。

2009年2月 2日 (月)

あれはたしかに

今年、これで何度目の発熱だろう。
毎日熱を出していて、薬をほとんど毎日飲んで仕事に行っているので、ちょっとモヤモヤしたところがある。

金曜日から2泊3日のお泊り出張があるので、大事を取って休む。
こんな時に限って、買い置きのものがない。
いろいろ、ない。

夕方、身体を無理やり起こして近所のスーパーに向かった。
食べたいものは何にもない。
何とか食べられそうなものを買って帰途に着いた。


マンションの入り口まで来た時、わたしは見たのだ。
この半年、まったく見かけなかった猫を。

キジトラのソックス猫で、目がつぶれた野良猫だったから、よく覚えていたのだ。
なつかないけれど、もしかしたら手が届くかも。
そう思って、そっと手を伸ばすと彼はいつもこっちをにらみつけてしなやかにブロック塀を上がり、
背中を見せてしまうのだった。
そんなそっけない、こびないところも好きだった。

半年は確実に経過した年末のある日、5階に住むおねえさんとエレベーターで一緒になった。
以前、初めてであるにも関わらず、朝のエレベーターでわたしの香水を、
「うわあ、いい香り~」
とほめてくれた人だ。ありがとう。
ふんわりした感じの気のいいお姉さんである。

久々に会って、開口一番、
「猫、見た?」
と言う。

返事に困っていると、
「あの猫ねえ、飼い猫だったみたいなの」
何でわたしにそんなこと言うんだろ、と不思議に思ったけれど、黙っていた。
その日は雪が降っていた。
猫はどうしたんだろうとその時ふいと思い出したのだが、日々の雑事にまぎれて失念していた。


そして、わたしは夕方、あの猫を見たのだ。
わたしは、最近どうしてたんだと声をかけながら近づく。
その距離になっても彼は逃げる気配がない。
かえって不安になったわたしを一瞬見上げると、彼はすばやく身を翻してどこかに行ってしまった。
ブロック塀の上を見ても、いない。
奥を見やってもいない。

あれはたしかに、あの猫だった。
しかし、確信がもてないままわたしは布団にもぐりこむ。
ちいさなとげがひっかかったような感覚を残して、熱っぽい身体を横たえる。

2008年10月 1日 (水)

卵かけごはん

あんまりごはんを食べ過ぎるのも食べないのもよろしくないのはよくわかっている。
しかし、何を食べたらいいのかぜんぜんわからないときがあって、たとえば一週間の半分以上が出張となると自炊も
ままならない。食材傷めるだけだし、結局外食の日々が続く。食傷気味だ。

そんな状態が続いた後の家の冷蔵庫を見ると、まともな食材は卵とキャベツと冷凍しておいたごはんだけだ。
もうちょっと元気なら卵とキャベツのパスタとか作るんだろうけど、そんな気力は今、ない。

こんな時の味方は卵かけご飯だ。
あったかいごはんに卵をかけて醤油をたらし、するするっといく。
食べた感もあるし、栄養もとったつもりだ。


でも。今日の卵かけごはんは最悪だった。
一膳に対しての卵の量が中途半端だったんだろう。
仕方がないから、ちょっとごはん食べて卵をかける。でも、おいしくない。
いつもの卵にいつもの醤油なのに。
ちょっと醤油を足す。
こんな時に限って醤油を落としすぎる。
あわてたわたしは二個目を割って、かき混ぜる。
味が薄く感じられるので、醤油を数滴たらすつもりが、どぼどぼと流れ落ちる。
無理して食べる。
辛くて閉口する。
おだしを煮立てておじやにしようと試みるものの、余計にひどくてもう食べられない。
わたしの手には負えない代物になりはてている。
心の中でごめんなさいとつぶやきながら、ダストシュートに放り込む。

悲しいことだけど、よい方向にいくように願ったことが違う方向に流れて行くことの多いことよ。
ごはんもしかり、人様のご厚意もしかり。

わたしはそんなに薄情なわがままな人間なのだろうか。
相手の気持ちを考えると、なかなか断りづらくて結局しんどいことになって、そんなわたしに両親はまだ容赦なく
「あんたは昔っから人の気持ちを考えへん子やった」と言ってくる。
自分たちの思い通りにならなかった八つ当たりはもう、たくさんなので、だいぶスルーしているが。
心底信用している他人様に対して、気持ちや感情を思い切って出してみると、「ムズカシイ子やなあ」とか「そんなに考えんでええやん」とか言われてしまって、気まずい感じになり、結局言わなかったほうがよかったと思ってしまう。
わたしの気持ちなんて押し込めておいた方が迷惑こうむる人少なくていいんだろうな。

足したり引いたりして、結局食べられずにゴミにされてしまう卵かけごはんを見ながら何だか泣けてきた。
この卵かけごはんみたいに中途半端で結局役立たずだ、今のわたし。


2008年9月 9日 (火)

サプリ ~7巻

忙殺されていて、7巻が出ていたのを知らなかった。
見つけたのは時間つぶしに寄った新幹線構内の本屋さんである。
一冊だけひっそりと置かれていた。

それを仕事に行く新幹線の中で読んだ。
読むべきではなかった。
あまりにもイタイ話(柚木の話)のボディブローが利きすぎる。

去年の暮れ近くに両親そろって入院した時に助けてくれた、仕事のできる叔母が言った。
「何があっても仕事は離しちゃだめよ。」
『長』と名のつく職位に就いた叔母の言うことには説得力がある。

でもさ、叔母さん。
しんどい時はどうしたらいいのかな?
襲い掛かる数々のシュラバにどう立ち向かったらいいのかな?

☆読みたい方、メールください。
ミズホと柚木の話はちょっときゅんとした。
藤井の毅然とした態度にも。

わたしは。
わたしは中途半端で何者にもなれない。

2008年8月21日 (木)

砂の女

会社行きたくない病はわたしも同じことで。

火曜日は扁桃腺が腫れかけで、熱がおそろしかったので会社をお休み。

【ここはスルー推奨】
あのなあ、~8/20までの新幹線に仕事で乗ってみたらいいねん、そこのテツコ。
コドモは嬌声あげて走り回るわ、親も朝っぱらからビール飲んでて注意しいひんわ、
(一緒になってぎゃあぎゃあうるさい)隣のおっさんのイビキはうるさいわ、クーラー激冷やわ。
カイロが手放せませんが何か。
ビジネス車両とレジャー車両に分けて欲しい、マジで。
【ああ、毒が出た、デトックス】

さて、火曜日はひたすらおとなしくしていた。
しかし、暑い。
やることは山のようにあるが、ここはひとつおとなしくしておかないと高熱で新幹線通勤、
というのは非常につらい。代講が立たないので余計に気を遣う。
ぼーっと本棚を眺めていたら、阿部公房の「砂の女」が目についた。

―弱ってる時に読むものちゃうやん?

わかっているが、もう止まらない。

ああ、岸田キョンキョンに会いたいぜ。↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1251514
ちっ、当たり前だが削除か。

おっ、あった↓【ネタばれ注意・原作を読んでからの方がいいと思うので】
http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/sunanoonna.htm

映画は、お好きな方にはたまらない系である。
もちろん、たまりません。
それ以上に、武満徹の音楽に反応してしまう。

―どうしても私の音は日本の音なのです。『武満徹 サイレントガーデン』より

武満の音楽は、逃れようもなく日本の土着の音である。
乾いた砂と湿った空気。
乾いた眼と湿った人間関係。

熱中しすぎたのだろう、吐き気がする。
冷蔵庫から冷えたポカリを一口飲んで、それを嚥下することができない。

けだるい昼下がり。
究極の引きこもり。
足元の砂はまだまだ落ちていくけれど。

2008年7月21日 (月)

僕はいつでもそばにいるよ

と、長年の相棒は言った。

ありがとう。

キミがスガシカオの歌詞に登場する彼でないことを祈るばかりだ。